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■陰ヨガとは~TAiGAからみなさんへ

こんにちは!

これから皆さんと一緒にヨガを練習する

TAiGA(たいが)です。

僕がお伝えする陰ヨガのクラスを紹介します。

 

僕はこのヨガを練習するようになってから、

精神的にも落ち着きを取り戻し、だんだん元気になってきました。

紹介文が少し長いですが、やった事がある人も、聞いた事だけある人も、改めてこの世界に関心を持っていただけると嬉しいです。

●陰ヨガとは何でしょうか

ヨガには色々なスタイルがあります。

陰ヨガもそのうちの一つです。

よくネットで見かける陰ヨガの解説にはこの様なものが多く見られます。

 

・ポーズを長くキープして深層部分の組織に働きかける

 

・経絡に刺激を入れて、それによる特定の効果を期待する

 

・ディープリラックス、身体が柔らかくなる

 

・マインドフルネス、精神が落ち着く

 

どれも正解ですが、どちらかというと練習スタイルの答えです。

この効果を期待して、陰ヨガを練習していくわけですね。

しかし僕の考えでは、「効果を求める」点において本当の意味での「陰」にはなっていません

なので難しいです!

 

目的もなくクラスに来いっていうの?

 

となってしまうでしょう(笑)

いえいえ、本当に重視しているのはシンプルに「受容性」

その練習をポーズを使って行うのです。

 

根幹は何かというと、

それは古来インドを起源としたヨガの練習と、東洋思想の融合です。

創始者はヨガだけでなく東洋医学ベースの武術にも精通していたようです。陰ヨガを理解するためには、少し東洋の思想哲学にも触れる必要があるという事でもありますね。

 

古来中国の為政者、知識階級の教養の中に

「陰と陽」という考え方があります。

国を治める者が自然の理にかなった行いをとる事で世の繁栄安定を願ったのでしょう。

 

世界の真理を追求した思想体系という点が、

なんだかヨガにも似通っていますね。

 

「陰」と「陽」という相反する性質のものが、森羅万象、万事の生成消滅という変化を作り出している。

その法則のまとめが「陰陽論」

長く時を経て、その知恵は色々なものに

応用されました。

 

漢方、鍼灸、占い、風水、武術、たくさんのものを生み出しながら、現代でヨガと出会ったのです。

 

陰陽論もヨガ哲学も膨大すぎて、ちょっと大変そうですね(笑)

実際にヨガで使う部分を取り出してみましょう

 

●あなたは何故ヨガをしますか?

運動がしたい。健康になりたい。

キレイになりたい。

どれも素敵です。

または

単に楽しい。今よりいい自分になりたい。

趣味が欲しい。

とても活動的でさわやかです。

 

こういった活動を陰陽の視点からみると

どうなるのでしょうか。

 

これは

「変化、進化、成長」の方向、

つまり「陽」の行いです。

 

しかしこの陽の気が過剰に膨らみ続けるとどうなるでしょうか?

 

変化がないことに対する「不満」

成長しないことに対する「焦り」

進化しない自分にたいする「罰則」

 

をも育ててしまいます。

 

そういった望ましく無いモチベーションに対する回答が「陰ヨガ」なのです。

成長しようとするのではなく、現状を許容し「受容性」を高める練習をします。

 

なのでターゲットは伸縮強化できる「皮膚や筋肉組織」ではなく「関節や内臓」が

ターゲット。

 

「より柔らかくなろう」というエゴでポーズに深く入らない。

効果を期待して、やってもやっても上手くならない!と変化を要求しない。

 

運動量の少なさから、楽かもとか、初心者向けかも、と思われる事がありますが

本当はちょっと目に見えないムズカシさを内包していますし、筋肉のストレッチを目的とするならばターゲットは陽組織なので、それはリストラティブヨガ的です。

 

無目的で効果を期待しないのではなく、自分の身体を使った「受容性、感受性、適応力」を

育む練習です。

●もちろん「陽ヨガ」も必要

陰ヨガが素晴らしいのではなく、

「相反するものを補う」のが東洋思想を土台にした陰ヨガの原点です。

なので陰ヨガだけが全てを網羅し、まかなうわけではありません。

元々陰の気が優位な人には陽の気が必要となる場合や時期もあります。

色々な練習、経験をすることがご自身を養うのに有益です。

 

目標を追いかけ、一生懸命に何かに取り組むことは素晴らしいです。

 

けどたまに聞きますよね?ポーズは出来なくてもいいとか、心地よさが大切、とか。

 

どうでしょうか?

僕は一生懸命練習したって良いと思います。

何かが出来れば、心地よくいられる環境が増えるのですから。

でも、正解を追い続ける事で、無数にあるやり方から「自分なり」を見失うのも事実です。

 

私たちは適切なブレーキを持てているでしょうか。

●なんか元気出てくる

実はヨガだけでなく人はほとんどの時間を「陽」にあてています。

仕事を合理化する、家事を切り盛りする、将来の展望を考える、

みな生き残るために外部からの情報収集とそれに対応する術を模索し続けています。

「より良い」答えを求めて生活に良い「変化」を望み続けているのです。

 

その活動で消耗した気力を補充するのに、

とても適したスタイルです。

陽の気が活動、行動、合理性を司るなら

陰の気は回復、適応、直感を担当するからです

 

伸び伸びスカッとする練習ではないですが、

なんだか元気出てきます!

 

陰の要素、自分が今忘れているものと繋がる練習法はとても貴重です。

 

繋がるのが「ヨガ」ですから!

 

 


●クラスの内容例

【1】クラスの始まり

<優しい「陽ヨガ」の動き>

※一層、陰の要素を受け取りやすくなります

・キャット&カウ

・チャクラ―サナ

【2】メイン

<陰ヨガのポーズ>

・バタフライポーズ

・ドラゴンフライポーズ

・サドルポーズ

等々

【3】最後に

<短い瞑想の練習>


※安全のために、ブランケット、ブロック、補助道具を用いて一緒にポーズの取り方を練習していきます。

それぞれの、違う体格、特性、その日の体調と、その場で向き合いますので、お互いコミュニケーションを取りながら、必要な補助道具を確認し合い、ポーズの導入部分を大切に作り上げていきます。

 

とてもご自身の内側に意識がいきますので、練習の最後、マインドフルネスの瞑想の時間を少しとります。


長くなってしまいました。最後までお読みいただきありがとうございます。

ヨガの中でも他の日常の中でも、皆さんの中に「陰」のパワーが宿りだすことを願っています。